曹洞宗 安楽寺様 達磨大師像洗浄

after

達磨大師様を綺麗にして欲しい

かなり劣化が進んだ達磨大師像様でした。この達磨様も劣化が進んでおり特に雨漏りでしょうか、右肩から水が流れたような形で赤い衣の一部が白色に変色しておりました。達磨様の衣は基本赤です。劣化が少ない衣の下部分とかにオリジナルに近い赤色が残っています。これをベースに全体を着色しました。もちろん和尚さんにトーンの加減は聞いてから決めました。あとは、着けている袈裟には緑の龍と雲が描かれています。これも白くなってしまって無くなったところにもそれらしく彩色をしていきました。すると遠目にみると龍が包んでいるような感じになってきました。お洗濯(新品仕上げ)の場合は、すべて彩色をめくって下地からやりなおすので、どうしても今まで馴染んできた達磨様と違う感じがしてしまいます。だけど、出張して目の前で彩色補筆をすると馴染んてきた達磨様が綺麗に蘇るのが一番嬉しいことだと思います。